常歩レッスン 本当の意味で自分で馬を動かすにはどうしたらいいかについての巻
先日の記事で、速歩でハミ受け出来たと書いた。
なぜ出来たか理由を分析した。
速歩で部班の流れに乗ることで推進力が生まれ、ハミに推進力が伝わりハミ受けが出来たということが成功の要因だ。
たまたま部班レッスンで流れに乗れたため後肢からの推進力がハミに伝わったけど、本当はこの推進力を自分で作り出せないといけない。
部班レッスンだと自分がどれだけ馬を動かせているかわかりにくい。常歩レッスンでそこそこのハミ受けが出来ていたので、自分が動かせている気になっていたけれど、実は部班による力が大きかった。先生がいう、もっと頭を高くできるぐらい後肢を踏み込ませて”ハマる”状態に持っていけないのは、自分の脚や騎座による扶助で馬を動かせていないのが原因だ。
まずは、自分の脚に馬が敏感に反応する状態を作り出せないといけない。そのためには正しい位置と角度で鐙を踏めないといけない。先生がいうには、正しい位置と角度で鎧が踏めていない場合、脚が動き支点が定まらないので有効な脚が使えず、馬に明確な扶助が伝わらないそうだ。大大大ベテランの先生でさえ、鐙を動かさないのは常に意識していないととても難しいのだそうだ。それぐらい、鐙を正しい位置と角度で踏み体をまっすぐに保つということは難しいことが分かった。
この様なものすごく地味な作業を緻密にこだわって行っていくその先に人馬一体の境地があるんだろう。
常歩レッスンに出る様になってから数ヶ月経ったが、ぬこ君に乗って軽速歩から駈歩までやってみたときに鎧がグラグラしにくくなっている事に気が付いた。手綱に感じる馬の感覚もよりクリアに感じる様になってきた。
とてもとても地味な試行錯誤のその先に自分の理想の境地に辿りつける様な兆しを感じた。
このブログで今後も地味な基本中の基本を、読んでくださっている方に分かりやすい形でお伝えしていこうと思う。