レッスンでの運動の組み立て方

馬に苦しい思いをさせる様な騎乗はしたくないといつも思っている。

具体的にはこんな手順で運動している。

1.

最初の常歩で背中を伸ばしてリラックスして歩かせる。手綱は長め。活発な常歩にする為に脚を使うが、逆に対する反応が鈍い場合は鞭 舌鼓 キックのどれかを組み合わせて、脚の反応をよくして前進騎勢を引き出す。

2.

前に活発に馬が動いてきて、ハミに重みが出で来たら重たくなった分だけを体幹で受け止める。手首と肩が硬くならないように注意する。

ここまで来たら横運動を入れてみる。少し蹄跡を出してみる。隅角を深く廻る。左右の馬体のバランスやハミや首の硬さの左右差を確認する。

左右どちらかが硬い場合は、硬い方に内方姿勢をとらせてみる。

ここまでがうまく出来たらかなり良い状態で速歩もできるはず。

3.

速歩はまず馬の背中に負担をかけない様に軽速歩で軽く座るようにする。速歩をしながら後肢からの前進騎勢をハミに出し重みを出す。重みが出たら常歩と同様に隅角を深く廻ったり、内方姿勢をとらせて馬体と首を柔らかくする。

ここでうまくいけばハミ受けが出来る。

ハミ受けが出来て背中が丸くなったら正反動にないる。

4.

正反動に入って、横運動をする場合は進行方向と反対の騎座でおしていく。この際おす方の騎座をやや前に出し自分の体は蹄跡と平行にして脇を締めること。

横運動がうまく行くとかなりいい感じになっているはず。