傷ついても今を精一杯に生きる
生きていると人間関係で悩むことが多い。
人生の悩みはほぼ人間関係に起因すると言っても過言ではない。
自分自身の問題は自分のこと努力や工夫次第で解決出来る事が多い。
しかし、人間関係は自分の努力だけでは解決出来ない。なぜなら、他人を変える事は出来ないからだ。
人間関係の問題は、自分自身に突然降りかかってくるから厄介だ。山奥で一人で生きていく以外に人間関係の問題と無関係で生きるのは不可能だ。
人間社会で生きて行く限りは、どこで生きようとも人間関係の問題は降りかかってくる。
では、どのようにしたらさまざまな外的要因に影響されず、精神衛生的によい状態を保つ事が出来るだろうか。
まずは、他人を変える事は出来ないと肝に銘じる事だ。その真理を肝に銘じ、他人と心理的に距離を保つ事だ。他人には自分とは違う生育環境があり、経験値も内容も違う。感性や価値観も、人間の数だけ異なる。故に、自分が感じた事がない感じ方や考え方を他人はしているということだ。
そんな絶対的孤独を抱えた人間同士だから、いざこざが起こるのは当然。
必ずぶつかったりする。不愉快な思いをする事があったら、なるべく遠くの景色を見るように、こんな人もおるんやなぁと呟いて、怒りで理性を失わないようにしよう。他人事だと思えばよい。
そうする事で瞬間的に感情的になるのを防ぎ、理性を失わないようにする。
しかるのちに、自己客観視して己を顧みて、改善すべき事は改善する。
他人に帰属する問題は他人事として無関心にする。
遠くの景色を見るように、人と関わるくらいでちょうどいい。
他人を気にしすぎたら、自分の人生を精一杯生きる事が疎かになる。
気にするべきは、自分の人生だ。
精一杯に生きて、傷ついたり、苦しんだりして、人の痛みが分かるようになり、自分が何者かが少しずつ分かるようになる。
自分だけに災難が降りかかり自分だけがただただ損してるように思えても、苦しかったかとや辛かった事が自分を優しく強く賢くしてくれたと、後になって分かる。困難のただ中にいるときは余裕がないけど。
これまでの人生の経験の一つずつが今の自分を作っている。その経験に一つずつ丁寧に向き合い、味わって生きて行きたい。自分の人生の全てを無駄にしないために。
今の自分の思いと行動がこれからの人生を創る。
精一杯生きて、人生の終わりに生きて来てよかったと思えるような人生にしたい。
人生で起こることの一つ一つに丁寧に向き合い、味わい、おもしろい味わいのある人生にしたい。