本当の素晴らしい世界を見てみたい 人馬一体 馬も人も幸せに
猛烈な台風が過ぎ去った。
クラブの馬たちは大丈夫だっただろうか。とても心配だ。
まろ君やぬこ君、ほかの馬たちは大丈夫だろうか。
こんなときは、馬たちに乗せてもらっているだけでも本当にありがたいことだと実感する。
最近思う。必死になって馬術の勉強をしてうまくなれたとする。
どんな馬も思い通りに動かせたとする。
果たしてそれは本当の本当に素晴らしいことなのだろうか。
馬術的に素晴らしい経路をまわれたり、高い障害をミスなく飛べたとする。
本当の意味で素晴らしいことなのだろうか。
馬はどう思っているのだろうか。人の思い通りに動くことが馬にとっての幸せになるのだろうか。
馬にとってはどんなことがストレスで、どんなことが心安らぐ嬉しいことなのだろうか。
私は馬をコントロールするという感覚には違和感を覚える。
馬に理解・協力をしてもらって、ともに楽しいひと時を過ごしたい。
馬が安心してリラックスしてくれる騎乗を目指したい。
そのために馬術の勉強をしたい。自分の欲望を満たすためだけのような乗馬はしたくない。
馬も人も幸せになれる乗馬こそ私の理想・夢だ。
その理想を実現するための取り組みとして
- 無限大の愛情をもって接する 全身全霊でお手入れ・お世話をする
- まろ君・ぬこ君を始め馬くんたちの行動・表情をじっくりと観察し、感情を読み解く
- 体調の変化にも細心の注意を払う
- 基本となる馬術書を読み込む
- 馬術書から得た知識を実践で試す→検証→改善→検証→改善 PDCAを徹底する
- 騎乗時は自分の体の使い方、馬くん達の反応の検証を行う
を指針にしていきたい。
馬術の理論の実践に熱中しすぎて、本来の目的・理想(なんのために馬術を学びたいのか)を忘れぬようにしたい。
趣味も仕事も、愛に満ちた平和な世界の実現に貢献するために全身全霊をもって取り組みたい。
この世にたった一人の人間として、一度しかない人生を何のためにどのように生きるかを自分の心に問うことはとても大切だ。
二度と巡ってこない今を悔いなく有意義なものにするためにも、時々立ち止まり自分の心を内観し、何のために生きるのかを確認したい。
馬は下手な私の騎乗に怒る事なく寛容でいてくれる。
いつか馬を幸せにできる騎乗技術を身につけて、馬に恩返しがしたい。